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生活クラブのペットフード「犬・猫用ささみ姿干し 無塩」で健康被害!68匹が犠牲に

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生活クラブのペットフード「犬・猫用ささみ姿干し 無塩」で健康被害!

ショッキングなニュースが飛び込んできました。生活クラブが提供しているペットフードで68匹のワンちゃん、ねこちゃんが健康被害に!うち14匹が亡くなってしまったとの報告。生活クラブといえば、安心、安全をモットーに、市販では使われている添加物をできるだけ省いた商品を提供しているところ。実のところ私の家庭も、ここの商品を使用しています。それだけに、びっくりしました。

調査結果の報告[生活クラブニュースより]

[調査結果の報告](2019年8月19日)

1)事故の内容と範囲

・生活クラブ連合会が供給したペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」(生産者:(株)ノース・ワン、製造者:(株)ノースペット)にサルモネラ菌による微生物汚染があり、食事を与えたペットに健康被害が発生しました。

・2019年1月から2月にかけて、複数の会員単協より製品の異臭や変色についての連絡があり、製品の検査を実施したところ、2018年11月12日製造と11月19日製造の製品よりサルモネラ菌と大腸菌群が検出されました。

・2019年3月上旬に、この製品を利用した組合員の皆様に異臭品の廃棄のお願いを、同3月下旬に家庭内在庫の廃棄のお願いを組合員ニュースで行いました。併せて、3月3回(3月18日配達分)から供給を停止しました。

・その後、他の製造日の銅製品を食したペットの健康被害の報告があり、範囲を拡大して検査を実施した結果、2018年10月15製造品からも検出され、サルモネラ菌による微生物汚染は当初廃棄をお願いした製造ロットに限定されないことが判明しました。

・このため、4月上旬に事務局からこの製品を利用した組合員7,074人にハガキと電話で連絡しました。59人の組合員から68匹のペットに嘔吐や下痢、血便などの症状が発生し、そのうち14匹が死亡したとの報告がありました。2018年4月以降の総供給数47,222個のうち、健康被害が59件(68匹)の重大な事故となりました。

・ペットに重大な健康被害が発生した組合員の皆様には、動物病院などでの検査・治療費用などのお支払いをするとともに、ペットが亡くなった組合員の皆様には、個別に生活クラブ連合会と生産者が訪問謝罪するとともに、事故の調査結果と対策についてご説明をしました。

・また、行政対応としてペットフードの監督官庁である農林水産省に報告を行いました。

・組合員の皆様には、今回の微生物汚染事故をおこしてしまっとこと、また、健康被害が発生にたペットのご家族におかれましては、多大なご迷惑をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます。

2)調査内容と結果

・生産者による微生物検査によって検出されたサルモネラ菌は、O7群というグループでした。サルモネラ菌には約2,500種があり、O7群にはO4群やO9群のような強い毒性はありませんが、子犬(猫)や老犬(猫)、病気などで免疫力が落ちている場合に、健康障害を発生する可能性があり、このO7群のサルモネラ菌が今回のペットの健康被害の要因になった可能性があります。

・これを受け、製造者:(株)ノースペットは、サルモネラ汚染の3つの原因(①原料由来の汚染、②工場設備による汚染、③従業員等の二次汚染)について、外部検査機関を含め調査を行いましたが、原因の特定にいたりませんでした。そのため、これらすべてに対策を行うこととしました(対策の詳細は[今後に向けて]をご覧ください)。

・なお、現在供給している(株)ノースペット製造の他のペットフードについて、外部検査機関で微生物検査をした結果、サルモネラ菌は検出されませんでした。

[問題点とお詫び]

・ペットフードは法律上も生活クラブ自主基準においても食品ではなく生活用品に位置づいており、最近基準がありませんでした。そのため、包装不良等による単発の事故ではなく広範囲に影響の及ぶ微生物汚染であることの発見が遅れ、利用した組合員への注意喚起等の初動対応が遅れたこと、さらに原因の特定に問題が要したことに大きな問題がありました。

・また、汚染範囲の特定やサルモネラ菌の血清型の特定(毒性の強さの特定)などのさまざまな検査項目について、結果の入手まで時間がかかり、組合員の皆様への確実な情報提供に時間を要してしまいました。

・ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」について、家族の一員であるペットの甚大な健康被害を招いたこと、また発覚後も調査に時間を要し、全容のご報告が遅くなったことにつきまして、組合員の皆様に深くお詫び申し上げます。

[今後に向けて]

・製造元の(株)ノースペットでは、サルモネラ汚染の原因(①原料由来の汚染、②工場設備による汚染、③従業員等の二次汚染)が特定できなかったため、原料の定期的な点検、製造機器の洗浄方法の変更と洗浄頻度の増加、乾燥温度設定の変更、従業員の体調管理、衛生維持のための作業マニュアルの追加など総合的な対策を実施しています。加熱温度が100℃未満のペットフードについては、毎回の製造日(製造ロット)について、微生物検査で大腸菌群とサルモネラ菌の陰性を出荷基準に加え、検査結果確認後に出荷するように変更しました。今後も、対策の実施・進捗状況について、生活クラブ連合会で引き続き工場点検をすすめます。

・また、生活クラブ自主基準において、ペットフードも加工食品と同等レベルの微生物基準を設定する検討を早急にすすめます。また「ペットの健康被害」を「人の健康被害」と同様に扱うこと、事故発生時の検査を迅速かつ確実に実行できる体制を組み立てます。

・なお、ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」については、製品の形状の特徴(厚みがあり個体ごとに大きさが異なる)により製品規格と検査方法の検討が必要であり、当面、共同購入を中止します。

生活クラブ(株)ノースペットとの取り組みは?

提携先㈱ノース・ワンのペットフード全品の取組みを中止します

[生活クラブHPより引用]

生活クラブ連合会では、提携先である㈱ノース・ワンならびに製造元である㈱ノースペットに対して、サルモネラ菌汚染事故に対する見解と対応について㈱ノースペットの公式WEBサイトへの掲示を再三にわたって要請してきましたが、2019年9月2日13時現在、その対応はされていません。

消費材の提携先としての信頼関係を継続することができないと判断し、㈱ノース・ワンのペットフード全品の取組みを中止します。
なお、これまでにお届けしたペットフードに問題が生じたものではありません。

ペットフードの安全性について法的規制の水準を高めることを国に求めていきます

生活クラブ連合会では、今回の事故への多大なる反省と責任から、ペットフードについて加工食品と同等レベルの微生物基準ならびに衛生管理基準の設定を早急に進めると共に、基準改定に先んじて検査・管理を実行してきました。この自主基準づくりと並行して、このような事故が二度と社会で起こらぬよう、ペットフードの安全性について法的規制の水準をあげることを、ペットフード業界にも働きかけ、国に対して求めていきます。

さいごに

今回の事故はやっぱりあってはならいことです。しかし、この事故により、ペットフードの安全基準が低かったことも事実として明らかになったことです。大事なペットを守るためにも、ペットフードの安全性をもっと上げていかなければならないのでしょう。その運動を生活クラブが国に働き掛けてくれたことは、喜ばしいことだと思います。その陰に、犠牲になったペットちゃんがいることは、忘れてはいけないことです。

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